FX取引での「スキャルピングトレード」



FXでは通貨を売買して取引きを行っていきます。

具体的には、任意の通貨に対して新規の売買注文をおこなって保持し、その通貨に為替レートによる評価損益が乗るのを待ち、その通貨に決済の売買注文を入れて、利益や損失を確定させていく事を一連の取引きとしています。

基本的には、通貨を保持してから決済をするまでの時間に制限は無く、ここに投資家たちの様々な投資スタイルが現れます。

FXの投資スタイルには短期、中期、長期などがあり、それぞれに目的やメリット、デメリットが存在しています。 例えば、通貨と通貨の金利差である「スワップポイント」を求めていくことを主たる目的とする「スワップトレード」は、長期間に渡って通貨を保持し、金利差の利益を安定的に得ることができる反面、通貨の保持期間が長いために為替レートの変動によるリスクにさらされる危険が高くなります。

FXでは、現在では比較的短期の取引きに人気があり、一日ごとに取引きを完結させて、翌日に通貨を持ちこさないようにする「デイトレード」や、分単位、秒単位で取引きを繰り返していく「スキャルピングトレード」などは、多くの投資家たちが取引スタイルとして使っています。

この中でもスキャルピングトレードは特に人気があり、超短期で一日に数回から数十回の取引きを繰り返して行います。 これにより、一回の取り引きごとの利益は少なくなるのですが、その分、着実に利益を積み上げていくことを投資スタイルの目的としています。

スキャルピングトレードのメリットは、その通貨の保持時間に現れています。通貨保持の時間が短いために、為替レートの変動にさらされる可能性が低く、予期せぬレート変動による大きな損失を回避することができるのです。 これにより、先のスイングトレードのデメリットを、細かい取引きを繰り返して行うという形で解消しているのです。 また、為替レートの変動をつぶさに見ることができるために、その変動に沿った臨機応変な取引きをすることが可能なのです。

またスキャルピングトレードのデメリットとしては、一回ごとの利益が少ないために、損失を小さくして確定させる「損切り」のタイミングを間違うと、一回で利益が無くなってしまう事があげられます。 また、取引き回数が多くなるために、FX取引業者に支払う取引手数料や、同じく取引業者が一種の手数料として徴収している「スプレッド」と呼ばれる通貨の値幅差が、そのままコストになります。 これが大きくなると、一回の利益がますます小さくなることもデメリットでしょう。

取引き面だけでなく、これ以外の部分では、為替レートの変動に対してくまなく対応をする必要があるために、取引きを続けている間はずっとパソコンやモバイル機器の前にいなくてはなりませんし、何度も取引きを行って集中をし続けなくてはならないため、投資に必要な、冷静な判断力や強い決断力を持続し続けることが難しい、などもデメリットになります。

こうした事を解消するために、短期取引を行う自動売買プログラムも現れるようになったりするなど、取り巻く状況も変化していますので、しっかりと自分をコントロールしながら、スキャルピングトレードを試してみるのもいいでしょう。